大きな群れが空を駆け巡る
なめらかにうねりながら
その大きな生き物をつくる
幾千もの一羽一羽は夢中だ
ただひたすらに飛ぶ
塊の一員として
おい、そこの!
ほかと大差はないけれど
ちょっとだけチビで、
ちょっとだけのろまな、
ちょっとだけ色あせたおまえ!
彼はチラリと振り向いて
気づいてる、気づいてる、気づいてる
とウインクした